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2013年の終わりに感謝する作品集

慣習として定着した年末に今年出会った作品に感謝するエントリです。例によって、今年リリースされた作品、ではなく、わたしが今年出会って良かったと思えた作品、が中心です。これ、本来はクリスマスの朝に万が一作者の人たちの目に止まったら喜んでもらえる、みたいな目的が確かあったはずだという記憶がそこはかとなくあるので、今年は24日の晩に上げておきます。

 

今年はニコ動で音楽動画を視聴しまくることになりました。その中で特にハマった2曲から。

【ルシュカ】あめふるはこにわ【歌ってみた】

これはヤバい。Electrocuticaすげーと思って買ったアルバム(Piece of Cipher)に入っていた原曲を聴いた時は「(相対的に)落ち着いた聴きやすい曲ですね」という印象で、ほとんど注意を払わなかったのですが(後で知ったけどこの曲がむしろハイライトだったのね…)、何かのきっかけで「歌ってみた」動画をいろいろ見ていて度肝を抜かれたのがコレです。正直歌詞をほとんど見ておらず、初音ミクがのっぺりした声で歌うのを聴いても、えらいことが書かれているとは露知らず(内容は、聴いてみると良いでしょう)、ひとの表現力でようやく気付かされた格好です。というか人間が歌うだけでこんなに表情ができるものなら、Vocaloidなんていくら流行ったって勝てっこないなと思いました。なんという矛盾。おかげでインスト部分も何度も聴くことになって、作り込みに改めて感心させられることになるのでした。

わたくしVocaloidの技術やそれがもたらしたエコシステムはすげえと思っているのですが、初音ミクには全く思い入れがないので、「歌ってみた」でそういうリスナーにもリーチするというのは大変良いことだと思いました。

あと、この作品がきっかけになって、音楽を探す拠点としてニコ動が主要な場所になりましたね。それまではjamendoやsoundcloudと何ら変わらない位置付けでしたが、探せば面白そうなものが見つかりそうだという期待感をもつようになりました。

 

【初音ミク】45:64【オリジナル】

秋も終わりの頃に、確かsoundcloud経由で西島ソーンダイク氏の作品が流れてきて(何だったかもう忘れましたが)、んん何だこれ!?と思って検索して、こりゃえらいプログレッシブな作曲家がいたものだと思って、聴き漁る日々が始まったのでした。上原ひろみかよ!みたいなピアノの表現力も魅力のひとつですが、クラシックに根付いた作曲の素養に由来するのか目まぐるしく変わるけどきちんと収束する曲のセンス、リズムの作り方も変拍子好きの感覚をくすぐりますね。

作風も面白くて、とにかく謎の数字が入る。何やら数字に音楽理論も噛んでいそう。しまいには番号振っているだけみたいなのもありますね(まあこれはopus. Xって曲名付けてるのと大差ないか)。円周率の数値をそのまま拍子にして作られているpianorollとか、遊び心もあるし、思いつきだけでは決して作れない作曲センスもあり、プロの犯行と言わざるを得ません(プロかどうかは知らんですが)。あと、カプースチンとか、全く知らなかったのですが、この辺を見ていて知りました。最近はabsolunoteという、どうやらProject DIVAで使われた曲らしいものの、ピアノアレンジが、また原曲と全然違って面白くて、しょっちゅう聴いています。

 

次はゲーム。

Cytus

これまでの音ゲーは音楽の魅力が二の次で、まずゲームとして面白ければ・難しければいいやという感じだったのですが、Cytusには圧倒的な音楽のクオリティを見せつけられた感じです。これまで、音ゲーで良い曲だと思えるようなのはほとんど無く、今思うと不思議で仕方ないです。音楽ありきで作っているようで、昨年には台北でライブコンサートをやっていた上に(Rayarkは台湾の会社)、今月末にもまた台北でやるようですね。あっちに住んでいる時期だったら見に行ったのに…(さすがに歌う人はきちんと練習してから出たほうがいいと思うけどw)

あとゲームとしては王道というか、ある程度ゲーマー指向ではあるものの(素人の友人にやらせてみたら "it's so hard" と言われてしまった)、アニメのガールズグループと抱き合わせにするとかでもなく、純粋に魅力のある音ゲーを指向しているのも好印象です(あ、今何社か敵に回した)。

あと、純粋に音ゲーに厳しいであろうAndroid環境でも、全く問題なく遊べるので、Androidのサウンドの扱いは改善されているのだなあと実感すると同時に、Rayarkのゲームは良く出来ているんだろうなあと思いました。(ついうっかりMandoraも遊んでしまった)

 

とりあえずこんなところで。来年もまた素晴らしい作品に会えると良いなと思います。