Xamarin Monkeyの歴史を振り返る

どうも、Xamarin Advent Calendar 2014、2度目の登場です。昨年のクリスマスイヴにも、Xamarinの2年半を振り返るというゆるふわ話を書いて、今年はもうゆるふわ話はいいだろうと思っていたのですが、最終日に登録されていたはずのゆるふわ話が消えてしまったようなので、代わりにさらにゆるい話を書こう、ということで今日はXamarin Monkeyの歴史を振り返ります!!

あ、書くまでもないと思いますが、技術要素ゼロの100%ネタポストです。Rでサルを描画する関数とかは無いので期待しないでください! *1

Xamarin Monkey、Xamarin使いの皆さんはご存じの方も多いかと思いますが、こいつです。

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サルですね。どう見てもサルです。

「われわれ」のマスコットキャラクターとしてのサルの歴史は長いです。もう15年くらいでしょうか。おそらくその起源はXamarin、Mono、Ximian (Helix Code)、GNOMEといった会社やプロジェクトを引っ張ってきたMiguel de Icazaが何気なくサルが好きだったということにあるはずです*2。Xamarinは設立わずか3年半ですが、XamarinはMonoの会社であって、Mono自体はXimianが始めたものであって、XimianLinuxデスクトップGNOMEを発展させるために創設された会社である…という歴史のほうが長いわけですね。

Mono Project FAQには次のような項目があります。

What does the name “Mono” mean?

Mono is the word for ‘monkey’ in Spanish. We like monkeys.

 

そう、Monoはスペイン語で「サル」という意味です。monoのググラビリティが低いのは日本だけじゃなかったんですね。

ちなみに、Ximian以降は、サルの名前が使われているものがいくつか散見されます。GNOMEでCORBAを元にしたコンポーネント オブジェクト モデルを実現するはずだったライブラリはBonoboという名前でしたが(BonoboについてはMicrosoftのサイトにMiguelが大昔に受けたインタビューで説明されています)、もちろんこれはボノボ猿からとった名前です。Ximianの名前は、類人猿を表すsimianという単語をもじっています。Xamarinもタマリンという猿の一種からもじっています*3。Xamarin関係で名前の由来がよくわからんものがあったら、猿に由来するものを疑ってみるのも一興でしょう。

Xamarin以前(HelixCode - Ximian - Novell時代)のサルは、この1種類で固定されていました。

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この時代のサルにはRupertという名前があります。Xamarinのサルには確かXanderという名前が与えられています。この古いサルは実はXimianで作ったわけではなくて、単に他で売られているものに独自のTシャツを着せているだけです。同じサルがThinkGeekではTimmyという名前で売られています。Rupertは今は亡きOrkutにもアカウントをもっていて、その性格はbysexualでparty every nightなとんでもない奴だったのですが、まあもう昔の話ということで…

Xamarinのオフィスを見たことがある人もごくまれにいるかと思いますが、いたるところにチマチマとサル人形が飾られています。実のところ、ぬるいです。まだ。わたしは在籍していなかったのですが、Helix Codeの頃なんか、もっと遊んでたみたいです。わたしのお気に入りは、写真だとこの辺ですね。

https://www.flickr.com/photos/pteichman/sets/178561

https://www.flickr.com/photos/pteichman/sets/178545

しかし一番の傑作はやっぱりコレでしょうか。Knuthを読んでGtkプログラムを書くアイツが…


Code Monkey At Work - YouTube

これだ、これだよ! 人形作ってるだけじゃダメなんだ! 大事なのはスタイルの継承ではない、精神の継承である! (何)

さて戯言と昔話はこのくらいにしておいて、Xamarin猿に焦点を移しましょうか。Novell時代にはNovellのbudgetでしか仕事が出来なくて、サルの量産も出来ずに歯がゆい思いをしていたわれわれですが(!?)、Xamarinがローンチされて資金源も完全に独立したこともあり、その機会に新しくサルを独自にデザインし直しました。とはいえ初期の頃は割と迷走していたものです。迷走の歴史をごらんください。

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確かこいつが初代型。ボミョーです。ほどなく2代目が出現します。

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ちょっとかわいらしくなりましたね。ちなみに、この後今のバージョン(最初に出したもの)になったわけです。わずか3年で3代登場しているわけですね。

これらは皆、うちの部屋にいる連中です*4。かつては、これらを混ぜて配布していたように思いますが、今は黒いの1種類で固定されています。正直、初期のデザインはイマイチだったので、持ち歩くのには(!?)向いていなかったわけですが、今のはまあアリだと思います。ちなみに今のデザインにネタ元があるという話は聞いたことがありません。

Xanderには、カスタマー、パートナー、MVPなど、何だかんだでいろいろサルを配る機会があって、Rupertの頃と比べるとだいぶ希少価値が下がった感があります(まあThinkGeekで代替品が買えるという話は置いといて)。Rupertは実のところ少し再生産していて、絶滅危惧種ではなくなっている…というのは内緒なので見なかったことにしてください。

そんなわけで、こんくらい書けば、Xamarin Advent Calendarのシメにふさわしい、壮大なエントリーとなったんじゃないかと思いますので、前半はこの辺でシメさせていただきます。後半に続く!

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というわけで後半です…になるはずだったのですが、ごめんなさい、「おまけ」です。

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座間市のほうの ざまりん とコラボ写真を撮ってきました()

ご協力いただいた座間市役所の方、ありがとうございます。

ちょっといろいろ話を聞いて書く時間が無かったので、ざまりん の話はナシで、写真だけです。ざまりん人形は市役所のカスタマーになると送りつけられる…という話はなくて、市役所の売店で2000円で売られています(今年中は在庫切れだそうですが…)。 手元のXamarin猿とコラボ写真を撮りたい方はぜひどうぞ。

というわけで、24日まで真面目なネタで続いてきたXamarin Advent Calendarも、最後にとんでもないものが来てようやく終わりです。参加された皆様、特に立ち上げた あめいさん (@amay077)、おつかれさまでした! それではまた来年(?)

*1:参考: https://twitter.com/Akiyah/status/532331051620638720

*2:いま彼個人がどう思っているかは知りませんが、いったんそういう方向でいろいろ動き始めたので…

*3:MozillaJavaScriptエンジンでも使われていた名前ですし、Mozillaでも「ほげほげmonkey」という名前を多用していますね

*4:全く関係ないのですが、知人がわたしの不在時に我が家に泊まりに来たことがあって、「扉を開けたらこいつらが揃ってこっちを見ていて、まるで監視されているみたいだった」と感想をもらしていたのが印象的でした