Essential Xamarin -at- 技術書典2 -and- 超技術書典

昨年6月に開催された技術書典が、今年は数倍の規模になって帰ってきます。

techbookfest.org

昨年はTechBoosterのAZ異本 grimoire of AndroidにXamarin.Android SDKの解説を寄稿しただけ(!?)でしたが、今年はXamarin同人誌を発行してみようよ、とtwitterで呼びかけてみたところ、何人かの強者が名乗りを上げてくださったので、それなら一度ちゃんと出してみようと思って、サークルとして登録してまとめることにしました。*1

https://atsushieno.github.io/xamaritans/tbf2.html

最終的に6名の執筆メンバーから、かなり気合を入れた原稿が続々と上がってきまして(50ページ以上ある原稿が3本くらい上がってきて、読むだけでも割と大変でした)、250ページを超える大作になってしまいました。1冊で収めるといろいろ大変なことになるため*2、2冊に分冊して発行することになりました。

内容としては、世界レベルで見られることのないXamarin.Mac開発を懇切丁寧に解説した記事、Xamarin.Androidを話題の中心にしつつリアクティブプログラミングまで押さえる全方位的な記事、Prism.Formsの使い方について「全部出し切った」長大な記事、標準でサポートされていないSoCでembedded monoを動かすためにあらゆるカスタム最適化ビルドを試みる記事、BLEのXamarin Pluginを素材としてクロスプラットフォーム開発にXamarinを使う記事など、「商業レベルで出してもいいんじゃないのこれ…?」と思えるようなものが多数含まれています。

表紙も知人にお願いしてうちにある猿連中を渡して描いてもらったのですが、

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かなり本格的な仕上がりです。あの連中は割と手足の融通がきかないので、イラストでないとこんな4人組は猿人形からは作れません。これで釣られて買いたいという方が多くて、してやったりと思っています。

ちなみに今回のタイトルは Essential .NET のオマージュです*3。Build insiderの連載はインサイド.NET Frameworkのオマージュだし、今度出てくる予定のXamarinを支える技術はもちろんいま流行りの「Androidを支える技術」のオマージュだし、わたしの出してくるのはそういうのだらけですね。

初めてのサークル参加というか初めての同人誌作成作業で、いろいろおっかなびっくりやっているのですが、とりあえず入稿まではやったので、何とか出せそうです。

そんなわけで、サークルとしては4/9の技術書典2(う-13)と4/30(あ-12)の超技術書典(2日目のみ)でお待ちしています。わたしは技術書典では主にイベント自体のスタッフとして活動することになるので、ほとんど少し離れた場所にいると思いますが、来場されたらぜひ探してやって下さい。

あと、地方の方などでイベントには参加できないのだけどほしいという話を何件かいただいているので、通販や電子版も用意するかもしれません。技術書典が終わって落ち着いてから対応したいと思います。

*1:Xamaritansというのはよく英語圏のXamarin界隈ではたまに使われるのですが、昨日も「サマリア人をもじっているなんて分かってもらえるのか」などと指摘されていたりして…まあ教養の問題ですね(!!)

*2:まあ主に印刷所に送るとき140ページを超えると締め切りが早まるみたいな、個別的な事情です

*3:Root of Xamarin Frameworkとかにしてもよかったんだぜ…?