MIAU launched

http://miau.jp/

これまで、日本にはインターネットユーザーの利益を政治的に*1代弁する組織がありませんでした。これはよく考えてみると不思議なことです。日本にはホームユーザーだけで3000万人、ケータイで1000万人以上のインターネットユーザーがいるわけで、その規模はその辺の著作権団体よりはるかに大きいはずです。しかし…

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/12/news014.html

結局「小委員会になぜ権利者ばかり呼んでいるんだ」という話になっていくわけですが、呼ぶ側の文化庁からしてみたら「じゃあ、ユーザーの代表はどこにいるんだ?」という話になるわけです。ネットユーザーの意見を聞くためにブログをチェックするにしても、世の中にあるすべてのブログをチェックできるわけじゃないですし、聞くに聞けないというのが今の状況なんでしょう。

…という状況でした。

で、無いなら作ってしまえ、ということで、津田さんと小寺さん*2、白田総統とロージナ茶会といった面々で相談して、新しく出来た組織がこの「インターネット先進ユーザーの会」(Movements for the Internet Active Users, MIAU)です。*3

詳しくは、miauサイトの設立趣旨のページを見て下さい。

MIAUの当面の活動目的は、最近文化庁から発表された「ダウンロード違法化」問題やコピーワンス・「ダビング10」問題、著作権保護期間延長問題といった、権利団体の声がアンバランスに強く主張される分野において、バランスを取り戻すべく、ネットユーザーの皆さんの声をもっと反映できるようにしようというものです*4。もしうまく軌道に乗れば、組織としての影響力をもとに、いずれは文化審議会などへの政治参加も可能になるかもしれません*5

詳しくは、miauサイトの組織概要のページを見て下さい。

明日(18日)の午前中に設立発表会が行われますので、興味のある方は是非お申し込み下さい(平日ですが…)。

MIAUの活動方針に賛同していただける方、興味を持たれた方、ぜひブログ等で賛意を表明してください。さらに活動に協力してもいいという方は、そのうち協力受け入れ体勢を確定してMIAUサイトに載せることになると思いますので、チェックしていて下さい。

どうぞよろしくお願いします。

*1:と書いておいた方が良いでしょうね。ハッカーやソフトウェア技術者の立場では、CPSR JapanとかLSEなどがあります。

*2:CONTENT'S FUTUREインタビュアーのお2人ですね

*3:非公式に"Make the Internet As our Utopia" = MIAU, 「インターネットを楽しくする会」とも呼ばれていたのですが、公式には無難な名前におさまりました

*4:その具体的な成果は近いうちに出てくる予定です

*5:津田さんは音楽/ITジャーナリストの位置付けで既に参加していますが

MS-PL & MS-CL approved by OSI

MSの手先の一味として言及しておきたい。

http://blogs.msdn.com/shozoa/archive/2007/10/17/dlr-ms-pl-ms-cl.aspx

すばらしい、と言うタイミングはむしろMicrosoftがOSIに申請した時点だったのだけど、とりあえず受容されてもおかしくないものが受容されたわけで、良かったのではないかと思う。

反対派の主な主張は、(1)これが(かつてのMicrosoftがそうしてきたと法廷で認められてきたように)独占禁止法に違反する慣行の手段であるとか、(2)MS-PL/MS-CLの下であってもMicrosoftによる特許訴訟が妨げられる事が無いとか*1、(3)無用にOSI承認ライセンスを増やす必要はない、といったものだったように記憶している。

しかし、(1)独占禁止法が問われるのは、ライセンス自体ではなくその行使方法であり、現時点でMS-PLやMS-CLがMicrosoftによる不当独占などの目的で使用されていると言える具体的な問題は無いように思うし、(2)これはMS-PL/MS-CLに限られた話ではなく(MIT/X11などにも当てはまる)、OSIによる承認を拒絶するような理由にはならないし、(3)もまあ、拒絶しなければならないような理由ではないように思える。(2)は僕が誤解ないし記憶違いしている可能性も小さくはないけど。

まあ、実のところ僕はOSI stampにそんなに大きな意味があるとは考えていないが、OSIの承認は合理的なものではないかなと思う。

追記: id:atsushieno:20071004でHenrichさんも指摘しているけど、このMS-CLはOSIではMicrosoft Reciprocal License (MS-RL)と書かれているではないか。これは.NET Framework 3.5のソースに適用されるようなMicrosoft Reference Licenseとは違うものだ。Reference LicenseのほうがもうMS-RLと呼ばれないようになれば良いんだろうな。

*1:詳しくは追っていないが、Eben Moglenは自分が関わっている事件がそのような状態にあるとXimianのOOo MLで発言していたように思う